a) インフルエンザウイルス
実は何年か一度騒がれるインフルエンザウイルスも糖鎖が関わっています。そもそもウイルスは細胞と接着し、細胞内に取り込まれなければいくら多量に体内に取り込んでも感染は成立しません。そ
こでウイルスは細胞内に侵入するために、図2.6 のように細胞の脂質二重層から無数に飛び出した糖鎖に
接着して侵入する手段を選択したのです。
最近テレビなどで H5N1 型とかH7N9 型という言葉を耳にしたことはありませんか?この H とか N というのは一体何なのでしょうか。それは
画像;http://www.riken.jp/r-world/info/release/news/2010/nov/frol_01.html より
表 2.2 複合糖質分解酵素自身の障害に関したリソソーム病の例 ( 糖鎖を知る [3] 参照 )
左の列がそれぞれ疾患名、真ん中の列は障害酵素、右の列はその疾患で蓄積される主な物質が示されている。